複利効果とは、運用で得た利益を再投資することで、利益が利益を生んで、雪だるま式にお金がふくらんでいく仕組みのことです。複利効果を活用すれば、長期的に資産を増やすことができます。しかし、複利効果は目に見えないものなので、実感しにくいかもしれません。そこで、この記事では、複利効果を計算してみる方法や、おすすめのシミュレーションツールを紹介します。複利効果を計算してみれば、将来の資産形成に役立つことが分かるでしょう。
目次
- 複利効果とは？
- 複利効果の計算方法
- 複利効果のシミュレーションツール
- まとめ
複利効果とは？
複利効果とは、運用で得た利益を再投資することで、利益が利益を生んで、雪だるま式にお金がふくらんでいく仕組みのことです。複利効果は、時間とともに加速度的に増えていくので、早めに始めることが重要です。複利効果は、預貯金や投資信託などの金融商品によって発揮されます。預貯金や投資信託には、分配金なしと分配金ありの2種類があり、それぞれに複利効果が異なります。分配金なしの場合は、運用で得た利益を分配せずに、すべて基準価額に反映させます。基準価額とは、1口あたりの投資信託の価格のことです。基準価額が上昇すれば、投資信託の価値も上昇します。分配金なしの場合は、基準価額の上昇によって、複利効果が発揮されます。分配金ありの場合は、運用で得た利益の一部を定期的に分配します。分配金は、現金で受け取ることも、再投資することもできます。再投資する場合は、分配金で同じ投資信託を買い増しすることになります。分配金ありの場合は、分配金を再投資することで、複利効果が発揮されます。ただし、分配金は所得として課税されるので、税金の負担も考慮する必要があります。
複利効果の計算方法
複利効果を計算するときに便利なのが「72の法則」です。「72の法則」とは、複利運用で資産が倍になるまでかかる年数を算出するもので、下記の計算式で求められます。
$$
72 \div 金利（年利）＝ 資産が2倍になるまでの年数
$$
たとえば年利5％で複利運用すると、資産が倍になるまでに$$72 \div 5 ＝ 14.4$$年かかる計算となります。また、この計算式を応用して、「決められた期間内で資産を倍にするためには、どれくらいの利回りが必要か」ということも算出できます。仮に10年間で資産を倍にしたい場合、$$72 \div 10年 ＝ 7.2％$$の利回りが必要となる計算です。複利運用に取り組む場合は、「目標とする金額にどれくらいで到達できるのか」、「どれくらいの利回りが必要なのか」を計算しておくと良いでしょう。ただし上記のシミュレーションは、あくまで運用利回りが一定であることを前提とした単純計算です。利回りが変動すれば、当然運用成果にも変化が生じることを理解しておきましょう。
複利効果のシミュレーションツール
複利効果を計算するのは面倒なこともあります。そんなときは、インターネット上にあるシミュレーションツールを利用すると便利です。シミュレーションツールでは、元本や利回り、運用期間などを入力するだけで、複利効果をグラフや表で見ることができます。ここでは、おすすめのシミュレーションツールを紹介します。
- [資産運用シミュレーション]：金融庁が提供するシミュレーションツールです。毎月の積立金額や想定利回り、積立期間を入力すると、最終的な積立金額や運用成果を見ることができます。また、長期投資の効果を比較することもできます。
- [銀行金利 複利計算シミュレーター]：ネット銀行100の活用術が提供するシミュレーションツールです。預金金利や投資信託の利回り、運用期間を入力すると、単利と複利の差を比較できます。また、税引前と税引き後の比較ができるので、銀行の定期預金や投資信託の税金の影響を知ることができます。
- [複利計算機]：マネーの達人が提供するシミュレーションツールです。元本や利回り、運用期間を入力すると、複利運用の結果を見ることができます。また、複利効果を分かりやすくするために、単利運用との比較や、複利効果のグラフも表示されます。
これらのシミュレーションツールは、複利効果を計算するのに便利ですが、あくまで参考値であることを忘れないでください。実際の運用成果は、市場の変動や手数料などの要因によって変わる可能性があります。シミュレーションツールは、目標設定や計画作成の補助として使いましょう。
まとめ
この記事では、複利効果を計算してみる方法や、おすすめのシミュレーションツールを紹介しました。複利効果を計算してみれば、将来の資産形成に役立つことが分かるでしょう。複利効果は、時間とともに加速度的に増えていくので、早めに始めることが重要です。複利効果は、預貯金や投資信託などの金融商品によって発揮されます。預貯金や投資信託には、分配金なしと分配金ありの2種類があり、それぞれに複利効果が異なります。分配金なしの場合は、非課税で運用できるので、税金の負担も少なくなります。分配金ありの場合は、分配金を受け取ることで、運用成果を実感しやすいですが、分配金は課税されるので、複利効果が低くなります。複利効果を活用するためには、分配金なしの投資信託を選ぶことや、NISAやiDeCoなどの優遇制度を利用することなどがポイントです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が、あなたの複利効果の計算やシミュレーションに役立てば幸いです。
コメント